茶道、華道、書道、香道。
どれひとつ、わたしにはかけ離れている道。
香道は少しかすっているでしょうか…恐れ多いので、否定しておきます。

道(どう)の類いは、興味があるものの
なかなか近づけないです。

友人が書道をしている、と前々から知っていましたが
会うと、いつも私の趣味の話を聴いてくれるので
私から友人の趣味の話を深く聴いたことがありませんでした。

ですがついに、深く聴くことができました!
書道にふれるチャンス(嬉)

京都で、教室のみなさんの展示会があることを教えていただき、
連れて行ってもらい、じっくり拝見させていただきました。
友人の解説がないと、こんなにも楽しめなかったと思います。

昔デザイン系の勉強や仕事をしていたので、字体には興味があります。
パソコンでも字体がたくさんありますし、見てると楽しいです。

書道なので、漢字やひらがなばかりなのですが、象形文字のような字が
飛び交い、中国の昔々やエジプトの昔々に、タイムスリップしたような
感覚になりました。そして歴史の重みも感じました。


太い字、細い字、かすれ、奥深い。
紙もいろいろ。墨の香りはわかりませんでしたが、書いているかたの
環境を想像すると、部屋には墨の香りも漂っているのでしょうね。
余談になりますが、墨の香りのする精油もあるんですよ。


作品には、右上や左下に何種類かの、印も押されています。
篆刻印(てんこくいん)とても興味深かったです。

左下に押される印は、2つ押してありました。
サインとして押される印は、落款印(らっかんいん)といい、
白文と朱文、2つ押してあります。

白文(はくぶん)は、本名のフルネーム、文字が白くて背景が赤い印。

朱文(しゅぶん)は、雅号(がごう)という芸名のようなもので、
文字が赤くて、背景が白い印。

そしてこの雅号も、みなさんそれぞれで素敵〜〜、と思いました。


作品を見ていると、どんな人が書いたんだろう?
と感じるものです。字の感じや、雅号、紙や額縁に至まで
まるごとで、その人。

まさに、どんな人だろう、と想像していると、ちょうどご家族を
連れて来られていて、友人にあの人の作品だよ、と知らされ、
ほっほーーと感心するのでした。


しかし、すらすらすら〜と書けるといいですが、いい作品にしたい
と、カッチカチになって書くと、肩こりや首のこり、腕が痛くならない
のでしょうか。そんなことも感じながら、そんな人への肩や腕、背中
へのアロマトリートメントなんかも想像してしまいました。

じっくり堪能したあと、別の階では絵画展もあり、チケットを
いただきましたので、そちらも堪能することに。
真剣に見過ぎて、頭が痛くなりました。欲張ってはいけませんね(笑)
私がトリートメントしてほしくなってしまいました。