「アロマセラピーいいですよねー。あれなんだったかなぁ、あの香り。
シャンプーいただいたんですけど ラズベリーの香り だったかな? 好きなんです。」
私もラズベリーの香り、好きです。
しかし精油でラズベリーは・・・私、知らないですが あるのでしょうか??
それは残念ながら、いわゆるアロマセラピーで使う「精油」の香りではありません。
アロマセラピーで使う精油(エッセンシャルオイル)は、様々な香りがありますが
果物の香りは少ないのです。
オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン、ライム、ゆず
柑橘系ばかり。
香り付けに使うストロベリーやリンゴなどは合成です。
アロマセラピーをよく知らないわ、という方が好きな香りとしてよくあげられる
“フルーツの香り”香料の勉強してきました。勉強といっても難しい話はおいておいて
三種類のフルーツの香りを合成で作る、という作業をしてきました。
作る香りは三種。ストロベリー、ピーチ、アップル。
ストロベリーオイルを作るのに、約17種ほどの物質を調合。
アップルオイルは、約24種類。
ピーチオイルは、約21種類。
香料の達人(先生)が、しっかりとブレンドの滴数を考えてきて下さっていますので、それはそれは安心です。が、間違って違うものを、違う滴数入れてしまうと たちまち方向はそれていきますので、慎重に化学用語を見分けます。
これが大変(;>_<;)
ストロベリー/アップル/ピーチ
それぞれ100〜160滴、滴数を量りながら、くんくんとどんな香りか嗅ぎながら。
ひとつの物質を嗅いで、これがストロベリーやピーチに入っているなんて!
と驚いたり、これ入れなくてもいいんじゃないのー?って簡単に思ったり、精油の中にある物質が
入っていたりとなんだか不思議な気持ちでの作業でした。
風邪あがりだったので何度もむせ返りながら、三種類の香りができあがりましたよ。
ザ・ゴウセイ という感じ。
なんとか、なんとか、その香りっぽくできあがりました。
ケアルームにおいてありますので、甘〜い香りを味わってみたい方は
どうぞ香りをお楽しみ下さい(^-^)
この作った香りオイルを、プレーンのヨーグルトやカルピスに入れ混ぜ、食してみたりもしました。
んんん…微妙です。
市販された香料入りの清涼飲料水など、この香料の他にもちゃんと果物の果汁を入れたりしているとのことなので、味はもっと口に合うように、1滴を何倍にも薄めほど良く調合されているのですね。
1滴でも相当な香りです。瓶の口を嗅ぐとそれはそれは くらくらと毒々しい香り…(笑)
こういったものを徐々に私たちは生まれてから口に含んでいってるんですね。
とても複雑な気持ちです。
やはり自然から採れた果物 それ自体を食したいと切に思うのでした。