タッチって良いんですよね!と療養中の患者さんに付き添われているご家族に
尋ねられ、困ってしまったことがありました。
もちろん良いものです。
ですが、触れ方、擦り方、リズムが違うと、別のものになってしまいます。
強制は、全く良いものにはならないですし。
リラックスしてもらいたいと思っても、触れ方、擦り方、リズムが
違うと逆効果で、イライラしたり、落ち着かなかったりしてしまうものです。
その方を見ると、とても慌ただしく擦ってらっしゃって
それに、患者さんが好きだという曲を大音量で流していらっしゃる。。
患者さんが少し辛そうに見えました。気のせいかもしれませんが…
患者さんは、あまり反応がない状態で長く眠られています。
ご家族の方は、付きっきりの看病でとてもお疲れのように見えました。
思いがけずの長期入院、だったようで、無理もないです。
複雑な思いが、行動や、言葉で伝わってきます。
不快な感情を与えるようなタッチは、全然良いものではありません。
相手を思いやるタッチが「タッチケア」「タッチセラピー」などと
いわれるものだと思います。
してあげたい人、嫌がっていないかな。
強引にしていないかな。
私もいつも気にかけておこなっています。
自分が気持ちいいと思っても、相手の受け方は様々です。
親子で夫婦でと、親しい間柄でする時はちょっと気にかけておかないと
せっかくのいい時間がだいなしになっちゃうことも・・・(;_;)
やる側が「今の時間がいい」と、今やりたくても
相手は、今それをしてほしいと思っているでしょうか。
今、断られ、後に「やってほしい」と言われた時
ぶつぶつと文句を相手に言っていないでしょうか。
コミュニケーションがだいなしにならないためのちょっとした心がけ、が
大きな癒しになると思っています。