ストレスというと、悪いイメージばかり思い浮かびますが
良いストレスもあります。

「ストレス」とは、もともと
物や人にストレッサー(刺激や圧力)が加わることによって
歪んでしまった状態のことを「ストレス」とよんでいましたが
今では、「ストレッサー」のことも、ストレス状態のことも、「ストレス」
とよぶようになりました。

ストレッサー(ストレス)は、線引きは難しいですが大きく分けると、
外部から受けるものと、内部からのものとに分けられ、さらに
種類分けができます。

ストレッサーの種類

物理的ストレッサー(外部から)
天候、温度、気圧、騒音、放射能、怪我など

科学的ストレッサー(外部から)
酸素の欠乏、食品添加物、活性酸素、薬物など

生物学的ストレッサー(外部から)
細菌、ウイルス、真菌、害虫、寄生虫など

心理(精神)的・生理的ストレッサー(内部から)
人間関係(恋愛問題、家族問題、上司部下関係)、引越し、転勤、事故、
親近者の死などによる、感情や環境変化


そしてまた、ユーストレス(良いストレス)と、ディストレス(悪いストレス)
に分けることもできます。
一般的にいう 「ストレス」は、ディストレス(悪いストレス)にあたるものに
なるかと思います。

ディストレス(悪いストレス)を過度に受けたり、長期に渡って受けたりすると
心身に病変をきたすことになりかねませんが、
ユーストレス(良いストレス)は、人を意欲的にしたり、向上させたり、成長や
学び、喜びにつながる可能性があります。


しかし、「良いストレス」「悪いストレス」の区別は曖昧でわかりにくい人も
多いのではないかと思います。
その人にとって一見「良いストレス」と感じていても、それが長く続くことで
本人の気づかぬうちに、心身は悪いほうへ傾いていた…なんてこともありえます。
そうなるとそれは「悪いストレス」だった、ということに。

その逆もあるかと思います。
「悪いストレス」と感じていたけど、ゆくゆく考えると成長や学び、心の安らぎ、
緊張から解き放たれるに至ってた、ということも。


というのも、ストレスって、質や量、短時間か長期か、人から受けるものだと
誰からか、その時の心身の状態
や、考え方の癖でも違ってくるものです。

ということは、明らかに悪いストレスとわかるものもありますが、大半は
個人の受け取り方で変化できるもの、と考えることもできます。

今あなたにかかっているストレッサーは、「良いストレス」なのでしょうか?
それとも「悪いストレス」なのでしょうか。からだはまだ耐えられるのでしょうか、
もう悲鳴をあげていて、どうにかしないといけないのでしょうか…